お久しぶりです!うどんです。
最近、ずーっっと仕事で忙しくて、さらに家族みんなそれぞれに体調不良になったり、
旦那の出張が立て続けにあったり、
義母との関係を見直してみたりと、バタバタしてブログを書けていませんでしたー。
上記の言い訳も、そのうちゆっくり記事にさせてもらいますね。
で、今回は忙しい仕事のピークでもある、海外出張の最中に書いています。
仕事は忙しいけど、ホテルに戻ると、お一人様!
びっくりするほど、時間があります笑
そんなわけで、せっかくなんで、行きの飛行機、約11時間のロングフライトで見た映画の記録をつづっていきます。
レビューというほど、大したものにならなかったらすみません(;・∀・)
とりあえず、基本的にネタバレありなので、ご注意ください!
洋画1本と邦画2本、どれもれっきとした「子育て映画」でした
もうね、母親になってからというもの、結局ファミリーものを選んでしまうの。
旦那はまったくその傾向がないから、もちろん人によるんだろうけど。
自分はもともと家族もの(家族愛っていうより、不調和とか気付きとか、そういうやつ)が好きだったんだけど、
今では特に母親と子ども(特に乳幼児)がクローズアップされているやつが気になってしまいます。
さて、そんなうどんが選んだ映画は、以下の3本です!
『タリーと私の秘密の時間』(原題「Tully」 2018年、アメリカ)
まさに子育て映画です。
3人目妊娠中、2人目の長男ははっきり言及されていないが、何かしらの発達障害を持っていて、幼稚園から退園を迫られる、といった辺りから話は始まります。
もう、この2人育児の時点で、主人公のマーロはかなり疲れ果てています。
誰か、誰でもいいから彼女を助けて~!
そんな中、裕福な兄家族とのディナーで、兄から産後の夜間シッターがプレゼントされます。
いやっほーい♫シッター最強!兄、ありがとう!
私なら、完全にそう思うんですが、マーロは違います。
「他人に子どもを預けたくない」
そう思う気持ち、わからないでもないけど…
で、産後とてつもなく忙しい日々がやってきます。
しかも、完母の様子なんですが、搾乳も定期的にしているんですよね。
これがなかなか忙しそう。
旦那は激務でしょっちゅう出張に行くし(うちと一緒やん!)、息子の件で幼稚園に呼ばれて、園長には文句を言ってしまうし…限界が来てしまいます。
そこで、やっと雇った夜間シッター。
若くて謎めいた夜間シッター、タリーが来て、夜の赤ちゃんの面倒を見てくれて、授乳のときには起こしてくれて、夜の間に家をピカピカにしてくれて、カップケーキまで作ってくれる…
母親のマーロは、夜ぐっすり眠れるようになって、ハッピーな気持ちの日々が続きます。
このあたり、見ている観客もとても幸せになります。
でも、映画のオチを知ってしまうと、あまりにも、あまりにも、悲しすぎて、せつなすぎて、つらすぎる部分です。
その後、マーロとタリーは異様なまでに親密になり、やがてタリーが離れるときが来るのですが…
オチだけ説明すると、実はタリーは実在せず、マーロの妄想だったのです。
マーロは極度の睡眠障害で、かなりやばい状態になっていて、車で事故って病院で夫がナースから説明を受けることで、そのことが判明します。
そう、タリーは若い頃の自分。若くて、エネルギッシュな自分が夜になって現れて、やるべきことをこなしていくのです。
そして、全然寝てないのに、「ぐっすり寝たから気分がいい」と言って、
家族に素敵なディナーを提供したり、パーティーではしゃいだり、旦那とのセックスレスを解消したり、と完璧な母親をこなすのです。
もちろん、最後に旦那はよりサポートしてくれるようになるし、マーロ自身も無理のない範囲で変わるのですが、
それにしても、やっぱり悲しい映画だと思いました。
母親は、そこまで自分を追い詰めないといけないのか。
睡眠障害になって妄想癖まで出てきて、夜に街まで出ていって酔っ払って車で事故って、溺れて死にかけるまで、旦那にも気づいてもらえないのか。
ねえ、ほんとに誰かもっと母親を支えてくれる人はいないの?
ほんとに旦那のサポートだけで大丈夫なの?
赤ちゃんが3歳くらいになるまで、頼むから、母親を、家族を誰かサポートしてほしい。
アメリカでも日本でも。お金持ちでも、貧乏でも。
と、改めて強く思った映画でした。
まさしく本物の「子育て」映画でした。
『万引き家族』(2018年、日本)
前から絶対見ようと思っていました。
是枝監督なんで、間違いなく「家族」「子育て」ですよね。
そして、血のつながりもない家族同士が日常を共にする中で、「家族」になっていきます。
ちょっと、この作品は深すぎて簡単にはレビューも解説もできません。
なので、私がボーっと見つつも涙してしまった部分を挙げておきます。
みんなで海に行くときに信代がおばあちゃんと話しながら、「私たちが選ばれた」って表現があって、その表現で泣いてしまいました。今こうやって書いても、うまく伝わらないですね。
もう一回見て、確認したいところです(笑)
もう一つは、最後、安藤サクラさん演じる信代が警察(検察官?)に問われながらも「どうだったんだろうねえ」と家族のことを思い出して、自分の感情を揺さぶられて泣いてしまうシーン。
そして、治が会いに来て、「楽しかったからいいんだよ」と振り返るシーン。
犯罪は事実なんだけれど、集まった家族それぞれの心の中に残っているものは、楽しかった思い出とか、幸せな気分とか、そういうのでありますように、と願ってしまいます。
『空飛ぶタイヤ』(2018年、日本)
池井戸潤原作のものは、比較的小説でも読んでいるのですが、こちらは実は全く読んでもいませんでした。
ベースは中小企業である赤松運送が大企業相手に立ち向かう、というテッパンストーリーなのですが、
要所要所に「子育て」「家族」が盛り込まれています。
まず、赤松運送が起こしたタイヤの脱輪事故で亡くなってしまったのが、「お母さん」で、小さい男の子との帰り道の最中というシーン。
世のパパママが恐れる二番目にイヤな家族の死に方ではないでしょうか。
この映像はかなりショッキングでした。
他にも、主人公である赤松運送の社長、赤松 徳郎の子どもが事件をきっかけにいじめに遭ってしまうなど、子育て層にはリアルな部分がたくさんあります。
そして、主人公が行き詰ったときにその背中を押すのも、「一人の母親が亡くなった」という事実でした。
建前では、人間の死に軽いも重いもない、とは思います。が、自分が親になると、「簡単には死ねない」という感覚を持つと同時に、
どうしても「子どもを育てる責任にある人」が1人失われることの影響はとてつもなく大きいと感じてしまいます。子どもの人生にも、もう片方の親の人生も大きく変わってしまいます。
最終的に、物語は赤松運送の訴えが認められて、ハッピーエンドとなるのですが、
母親を亡くした家族も、もちろん真実を知ることができたのはよかったことでしょうが、
やはり不可抗力で母親が死んでしまったことには変わりありません。
そんなモヤモヤした気持ちでみてしまった作品でした。
まとめ
以上、往路の機内で見た子育て映画3作品を紹介しました。
ほんとは復路で見た映画も紹介したかったのですが、あまり子育てに関するような映画は多くなくて、紹介できなさそうです!残念!